二月七日(水曜)

[#1字下げ]二月七日(水曜)[#「二月七日(水曜)」は中見出し] 熱海。 九時迄ぐっすりと寝た。入浴し、朝食。ハムの罐を開ける。美味し。清と遊ぶ――結局終日清にかまけて今日といふ日も過ぎたのだが――何と子といふものゝ有がたさ、此うして一日一緒にゐると馴染んで来て一しほである。昼すぎ、女房・清と東も共に、川口・三益と子供を誘ひ、一休庵で久々普茶料理を食ったが、味が落ちて、たんのうせず。曇り、はら/\と時々雨。川口等は帰京し、我々は宿へ帰る。夜食は牛鍋。東が、夜の九時で帰京。アンマ榎本来り揉まれる。脚本を書かねば――と思ふが、何うも緒につかない。大川周明著「日本二千六百年史」を、参考にと読み始める、が、堅くて辛い。 黄バク普茶料理の一休庵では、酒を磐若湯といふ、そこでビールは、磐若サイダーとでも言ふかね、とからかふと給仕女の曰く、「泡磐若」と申しますと来たので大笑ひ。川口は早速随筆の題にしようと言ってゐた。

[#1字下げ]二月八日(木曜)[#「二月八日(木曜)」は中見出し] 熱海。 十一時近く迄よく眠る。入浴。朝食し、日劇へ電話する、昨日がロッパ青春部隊のアトラクション初日、大入満員の由。清と遊ぶこと数刻、アンマ榎本来り揉む。十日から撮影とあれば明日帰らねばならぬか――もっとのんびりのびてゐたい。気になるのは脚本、二千六百年、はて何としようぞ、案未だ無し。又入浴して、女房と散歩、熱海養鰐園を見物、竹葉で食事、小沢のチャラ陸さん来り、無理に御馳走されちまふ。熱海宝塚劇場へ行き、大満員で一ばん前へ座らされ、首の痛くなるのを我慢しつゝ「松下村塾」「白蘭の歌」の続編とを見た。

— posted by id at 10:48 am  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0693 sec.

http://gundamms.com/